加藤さんのこだわりは土と堆肥。こだわり抜いた畑で育つ野菜はいきいきとしています。特に印象にのこったのは、
★土が持っている無限大のエネルギー
★糖度20度の生で食べれるとうもろこし
についてのお話です。もはや、メロンを越える甘さですね。その美味しさが評判ですごい売れ行きだそうです。
土のエネルギーを引き出すために
土にこだわる理由はなぜでしょうか?
加藤 堆肥を使った土作りですが、畑は肥料を入れて種をまいて作物を植えます。そこで野菜を栽培するわけです。
例えば何世代にも渡って同じ畑で作物を育てていると、何も手当をしないわけにはいきません。当然肥料も与えてはしまっすが、土が持っている無限大のエネルギーをいかに引き出して良い作物を作るか。それが永遠のテーマでもあり、一番やりがいがあることでもあります。
野菜作りに堆肥と土っていうのは非常に重要な要素ということですか?
加藤 そうですね。やはりその作物が成長していく上で、土の質、太陽の光、水。それぞれが必要不可欠です。土壌分析をしながら、それにもとづいた施肥設計をしていきます。
土作りに力を入れることによって団粒構造の良い土を作り、それによって健全な根がはってきます。そうすると病害虫に強い、健康的な作物ができるんじゃないかなと思っています。
土の状態も常に管理、チェック しながら土の手当も大事?
加藤 私たちも例えば 人間ドックとか定期検診を受けますよね。それと一緒で土も定期的に土壌分析をし、どういう状態に土があるのか。その分析結果と作物の出来を見ながら、どういう肥料を補っていけばいいのか判断することも野菜を作る上で、大事なポイントですね。
堆肥について教えてください
加藤 この地区(横浜市都筑区)では折本地区有機肥料生産利用組合というのがあります。昭和62年から28年間、堆肥作りをしてきています。土作りには堆肥が必要不可欠で当初は家畜を使った堆肥作りをしていましたが、現在は食品残渣を使った堆肥を作っています。
専門の業者に依頼して堆肥組合に搬入してもらっています。すべて成分表もあります。
それをトマトやきゅうりなどの施設に入れる堆肥、そして露地にで使う堆肥、など各農家さんが独自に微生物菌を入れたり米ぬかを入れたりしています。それぞれの畑、作物にあったオリジナリティのある堆肥を作って畑で使用しています。
生で食べたられる自慢のとうもろこし
とうもろこしがとても人気だそうですね
加藤 春先の5月ごろから収穫が始まるトウモロコシ。完熟した堆肥をたくさん使って土作りをした畑で栽培しているので、非常に糖度が高いです。
糖度計で測定すると、だいたい18度から20度ぐらいになります。その採れたてを生で食べていただけます。お客さんからも大きな反響があります。枝豆とともに人気お作物です。
そのくらいの糖度だと果物のようですね
加藤 生でかじったときの瑞々しさと口の中に広がる甘さ。思わず、「甘いっ!」というリアクションのお客さんが多いです(笑)。
そのとうもろこしが出る時期は?
加藤 やはり5月6月です。一般的に旬は6月から7月なのですが、トンネルをかけて暖めて早めに出荷できるように栽培しているので5月頃から出荷はしています。
一年を通じて栽培している野菜についてお聞きします。春の野菜は?
加藤 温室でトマト、きゅうり、トウモロコシ、大根、なす、ピーマン、キャベツなどの春野菜。あと、イチゴです。それから夏に向かって一番品目が多い季節になってきます。
夏の野菜は?
加藤 夏野菜はトマト、きゅうり、とうもろこし、スイカ、枝豆あと、レタス類です。かぶ。サラダかぶ、ラディッシュ、しょうがもあります。ハーブ系のものも多くあります。
秋・冬はどうでしょう?
加藤 ブロッコリー、カリフラワー、また秋のキャベツ、大根。それから葉物野菜では、ほうれん草、春菊が出てくる時期になります。
レタス類も年間を通して出荷できる体制になっています。ニラも長期間に渡って出荷しています。春先に花が出てくるニラは人気です。栄養価も高くおいしいです。
加藤さんは土のもつ本来のチカラを信じているのだと思います。だからこそ、きちんとした手入れをする。感覚だけに頼らずに分析・診断をしてデータに基づいた手当を行う。その結果が健康で瑞々しい野菜に現れているでしょう。とうもろこしをぜひ生で食べてみたいと思いした。
取材:2015年10月06日 堀尾タモツ
横浜市都筑区「加藤農園」
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