横浜の野菜直売所、生産者の情報が満載です!

自分に合う味、生産者に巡り合う楽しみ【「ハマッ子」直売所 みなみ店】

「直売所デビューしよう!」では、直売所ビギナーにぴったりの店舗を紹介します。

今回はJA横浜が運営する「ハマッ子」直売所 みなみ店 店長の平本さんに、直売所の楽しみ方について「横浜とれたてやさい」編集長 堀尾がお話をお聞きしました。
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横浜の旬が味わえる場所

堀尾 売り場にはトマトがたくさん並んでいますね。

平本 多い時期には20軒ほどの生産者がトマトを並べています。品種、栽培方法は生産者によってまったく違うので、いろいろな種類のトマトを選べる楽しさがあると思います。

横浜のトマトは露地やハウスで栽培されていますが、3月頃から8月くらいまで直売所に並びます。夏の野菜、というイメージがありますが個人的には3月のトマトはとても美味しくて好きです。

堀尾 売り場に並ぶ野菜や果物は横浜産ですか。

平本 横浜産、地場のものが95%です。神奈川県内のJAから野菜を補充することもあります。JAいわて花巻や神奈川県漁業協同組合連合会と連携していて、海の幸を売り場に並べています。それらを除くと、ほぼ横浜産のものですね。

堀尾 直売所ビギナーにおすすめの野菜や果物はなんでしょうか。

平本 旬で新鮮なものは一度食べていただければ、その違いはわかります。その中でもさらに違いがわかりやすく、人気のものを教えましょう。

  • 3月から8月:トマト
  • 3月後半から4月:竹の子
  • 6月中旬から:枝豆
  • 6月後半から:とうもろこし
  • 8月中旬から:浜なし、浜ぶどう。

この時期にあわせて様々なイベントを開催していますので、それにあわせて来店いただくのも楽しいと思います。

堀尾 泉区はトマトの栽培が盛んですよね。

平本 いろいろな種類のトマトが栽培されています。トマト嫌いなお子様も多いとも思いますが、○○さんのトマトを子供が食べてくれた!というお客様も多いんですよ。その人が育てたトマトを直売所に買いにきてくれます。

旬なものが並ぶことも直売所の良さですが、なんといっても新鮮であること。採れたての野菜が並んでいますから、野菜の元気さも見た目から伝わってくる。

堀尾 新鮮さの違いがわかりやすいのが、枝豆やとうもろこしですか。

平本 そうです。 味が全然違います。 採れたてとうもろこしや枝豆を食べたことがない方は、ぜひ一度食べてみてください。

朝掘ったものが店頭に並ぶ竹の子も大人気です。 生でも食べられるような瑞々しい竹の子はすごく人気がありますよ。

堀尾 果物はどうですか。

平本  生産者の方が直接お客様へ届ける分で無くなってしまうくらいに人気の浜なしや浜ぶどうは、なかなか市場に出てこない。

なんとか出荷してもらえるよう、お願いしています。売り場に並ぶと、200~300袋が1時間で完売してしまうんです。また、浜柿や浜りんごもお客様に認知されている。最近はいちごも人気がありますね。

生産者のことを知ると、楽しみも増える

堀尾 売り場の野菜には生産者の名前が記載されていますね。

平本 野菜は品種や栽培方法によって味がまったく違うものになります。つまり生産者によって味が変わるのです。

どのトマトが美味しいですか、と聞かれることもありますが、酸味が好きな人も、甘みが強いのが好きな人もいる。

味の好みは様々ですから、いろいろな生産者の野菜を食べ比べて、自分に合う味を見つける楽しみも味わって欲しいですね。

堀尾 加工品を売っている生産者の人もいます。

平本 加工品も人気が高い。農家手作りの漬物、梅干しなどが欲しいというお客様の声は多い。実際に、加工品の売上額は増えています。

しかし、加工品を作るためには施設・設備を整えることが必要。これが大変なので、加工品を作る生産者の数はまだまだ多くはありません。

堀尾 ここの売り場は何軒くらいの生産者の方が利用していますか。

平本 登録軒数は200くらいです。平均すると毎月120軒くらいの生産者が利用している。

個人運営の直売所は端境期は休みのことが多いですが、ここは年中無休(年末年始等特定日を除く)で運営しています。

端境期でも時期をずらして栽培している生産者もいるので、量は減っても1年中野菜を並べることはできています。

横浜は少量多品目で野菜を栽培する生産者が多いので、珍しい野菜も売り場に並びます。これを楽しみにしているお客様もいらっしゃいます。

堀尾 大きな白菜も丸ごと置いてありました。

平本 大きいものだと、5kgくらいになりますね。いまはカットした状態で売られていることが多いですが、漬物にするには丸ごとの白菜が喜ばれます。

アクセスしやすく、広々とした売り場

堀尾 ここは駐車場も広くて、たくさん野菜を買っても安心です。

平本 大きな野菜、重い野菜を買っていただくには便利です。駐車場も70台ほどのスペースがあって、市営地下鉄立場駅から徒歩で7、8分ほどで来店できる。近くにはスーパーもあって、それぞれの良さをうまく使い分けながら利用しているお客様もたくさんいらっしゃいます。

堀尾 店内の通路も広いですね。

平本 カートがすれ違える、車イスで利用されるお客様にも移動しやすいように広いスペースを確保しています。

堀尾 どんなお客様が多いですか。

平本 ご近所の方が一番多く、 毎日でも来られる距離にこういうお店があるのはとても幸せです、という声をいただいたこともあります。

泉区だけでなく他の区や市外からいらっしゃる方も増えてきました。

アンケートでは、「新鮮で生産者がわかる野菜を安心して買える」「地場産物がうれしい」「市内で一番おいしい」「店内が広くてきれい」「子どもが野菜を食べるようになった」という声もありました。

ビギナーにぴったりな直売所

  1. 地域の特徴がわかる
  2. 生産者の顔が見える
  3. アクセスしやすい

旬の野菜や果物、加工品を味わって気になる生産者を見つけると、その地域の特徴や良さを発見することができて楽しみが増えると思います。

ぜひ一度足を運んで、直売所の楽しさを体験してください。(2019年3月8日:堀尾タモツ)

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