横浜市泉区にある、野菜直売所の片野農園さんは、たけのこが自慢です。たけのこ畑にお邪魔して、片野農園さんのたけのこの美味しさの秘密を探ってきました。
「たけのこ」を育てる環境
「たけのこ」に対するイメージは、竹藪ならば勝手にたけのこが育っていて大きくなってきたものを掘り出すだけ、という感じだった。当然そんなわけはなく、土や肥料などの「畑」、収穫するたけのこと、親竹として成長させるたけのこを見分けるなどの環境作りが大事。
十分な手入れを何年も何年も継続することで良い「畑」が作られる。この「畑」を歩いてみると、ふかふかとした柔軟性のある地面の感触がとても心地よい。
「たけのこ」を収穫するタイミング
「とさか」(たけのこの一番アタマの部分のこと)を見つけ出す。早朝、たけのこが地中にあるうちに収穫する。しかし、草や肥料などに覆われているため目で見て発見するのは難しい。竹の位置や経験からの勘、歩いたときに足に触れる感触で、たけのこを見つけるとのこと。
まさに職人芸。土から出過ぎてしまうと、収穫のタイミングとしては遅い。「とさか」の色が黄緑色のたけのこが新鮮な印。出過ぎてしまったたけのこのとさかは、日に当たって緑色になってしまう。
これが新鮮な色の「とさか」
新鮮な「たけのこ」を掘り出すのは一苦労
土に埋もれているたけのこを掘り出すためには、相当深いところまで掘っていく必要がある。周囲の土をよけながら、「根」の部分を鍬で一気に断ち切る。素人にはその「根」の部分がどこにあるかはまったくわからない。
これが収穫の様子を動画で見てください
収穫した「たけのこ」
収穫の仕方と環境で美味しさが決まる
すべてのたけのこを収穫するのではなく、収穫するたけのこと、育てておくたけのこを選別していく。一本の竹からたけのこが収穫できる期間は5年程度。痩せてきたたけのこを切り、新たな竹を育てていく。
肥料も入れて、きちんと手入れをして畑を育てる。基準を満たしたたけのこだけを選別して早朝から収穫して、その日に直売所に並べる。そうした条件がすべて揃うことで、美味しいたけのこに巡り合うことができる。たけのこが頂ける期間は約一か月しかない。
収穫しない「たけのこ」には目印を
片野さんの横には収穫しなかった、たけのこが成長している
この竹のような太い竹を育てる
掘り出し体験
小さいたけのこを特別に収穫させていただいた。30cmに満たないたけのこでも掘り出すのは大変だった…。
片野さんの「たけのこ」は横浜市泉区にある野菜直売所、片野農園で購入できます
- 取扱い品目/野菜全般
- 営業期間/通年
- 営業時間/09:30~17:00
- 定休日/月
- 駐車場/有
- 住所/横浜市泉区下飯田町1786
- 電話番号/045-802-8023